イラスト 親子
保護者の方へ

保護者の方へ

手術を受けることが決まったら

手術までの流れ

小児循環器の先生と我々小児心臓外科で話し合い、手術をする必要があると判断された場合、以下のように進んでいくことが多いです。

手術説明外来

毎週火曜日の10時~と11時半~、手術説明外来を行っています。
お一人につき、約1時間~1時間半をかけてご説明をいたします。
正常な心臓のこと、患者さんの現在の状態と手術が必要な理由、手術の内容、起こりうる合併症のこと、生命リスクのことなど。また手術当日の流れや、そのあとICU~小児科病棟~退院までの流れなどをお話しします。
その上で患者さんの病状を鑑みて、手術のおおまかな日程を決めます。ご両親のお仕事の都合、本人やご兄弟の、保育園や幼稚園、学校などの行事の都合などなども考慮して、手術日の候補を提示して、ご希望をお伺いします。会社や勤務先のお休みの都合もあるでしょうから、一旦ご自宅にお持ち帰りいただいて、後日に電話でご希望を伺うこともありますので、その場で決めなくても構いません。
毎週水曜日と金曜日が手術日ですが、規模が大きい手術で、長い手術時間が予想される場合は、原則水曜日の手術としています。

入院日程(検査/手術の入院)のこと

コロナ禍以前は、手術の日が決まれば、入院はその前日とし、手術の入院の1〜2週間前の月〜火曜日または木〜金曜日に検査入院を行っていました。
しかし、コロナ禍以降は、病院への出入りの回数を減らすために、「検査入院」という形での1泊入院は取り止めています。

その代わりに水曜手術の場合は、月曜に入院、その日に様々な検査を行い、そのまま入院し続けて、水曜日に手術といたします。また金曜手術の場合は、火曜または水曜に入院し、その日に様々な検査を行い、そのまま入院し続けて、金曜日に手術といたします。
ただし、入院する日が祝日の場合は、この規則が適応されませんので、担当医からご説明いたします。

手術前検査ですること

採血検査(エコー検査やCT検査のために一緒に点滴ラインを取ることが多いです)、細菌培養検査(お口とお鼻の中にいる細菌の検査をします)、レントゲン、心電図、心臓超音波検査(心エコー検査)、造影CT検査などを行います。
また手術を担当して下さる麻酔科の先生のお話を聞いて頂き、同意書にサインを頂きます。

レントゲン、心電図、心エコー検査、CT検査の画像の例を示しています。造影CT検査およびそれによって得られる3D構築画像は非常に情報が多いです。
(なお、これらの画像例は全て、別々の患者さんのものを、ご家族の承諾を得て掲載しています、同一人物の画像ではありませんので、念のため)

ご理解いただきたいこと

① 急ぎで手術が必要なお子さんが生まれたり、紹介されてきた場合、手術日をお譲り頂くことがあります。その場合は、こちらからご連絡し、また改めて入院日と手術日を決めることになります。検査入院や手術のために、ご両親に勤務先のお休みや色々と調整して頂いた後で申し訳ありませんが、ご協力ください。
② 原則、お子さんの調子が悪い時には手術が延期になります。入院日の直前に、風邪を引いた、嘔吐下痢症になった、等があれば、延期になります。また感染性のある病気の潜伏期である可能性がある場合(ご兄弟がインフルエンザになった等)も、延期になります。
その場合は、他の手術を待っておられる患者さんに手術日をお譲りしますので、早めに小児科病棟または小児科外来までご連絡ください。

手術前の入院ですること

手術のために、静脈ライン(点滴)を確保し、採血検査を行います。
手術、輸血などの同意書を記載していただきます。
手術説明外来で聞かれた内容に関して、ご不明な点などあれば、遠慮なくお訊きください。

麻酔科の先生が術前訪問に来られます。そこで麻酔の説明を聞いていただいて、麻酔の同意書を記載していただきます。
ICUの看護師さんがガイダンスに来られます。そこでお配りしている「ICU入室のしおり(小児)」の抜粋版はこちらです。入室に必要な物品などが書かれていますので、宜しければお読みください。