当科は山陰地方唯一､先天性心疾患に対する外科治療を行っています｡
当科は島根大学医学部附属病院循環器・呼吸器外科内に､藤本欣史先生を中心に設立され､2013年に第1例目の手術を行って以来､数多くの先天性心疾患をお持ちのお子さん達の治療を担ってまいりました｡その後の2018年11月に､2代目の術者として中田朋宏が着任し､引き続き小児心臓外科手術を行っております｡当科は､年間約50〜70例の､先天性心疾患に対する手術を行っています｡
チームとして決して大きくはありませんが､小児循環器や麻酔科の先生方､臨床工学技士､看護師のみなさんと密に連携を取って､一人一人の患者さんの治療方針を決め､また良質な外科治療を提供できるよう､心がけております｡

2013年の開設以来､我々は独自のホームページ(ウェブサイト)を持っておらず､当科で手術をご検討されている患者さんやそのご家族さんに十分な情報を提供できない状態が続いていました｡2019年の初めに､お腹の中にいるお子さんに先天性心疾患が見つかったお母さんからのお問い合わせをきっかけに､我々も独自のホームページを持つためのプロジェクトを立ち上げました｡ホームページ作成のためにクラウドファンディングを行い(募集期間は2019年5/24～7/12でした)､無事ご寄付を集めることができ､このたびホームページを公開することができました｡
(詳しい経緯に関しては､こちらをご覧ください)

このような経緯でホームページの作成をスタートしたこともあり､なるべく難解な専門用語を少なくし､分かりやすさを心掛けました｡また当科で手術を受けられた患者さんやご家族さんにアンケートを行い､実際に入院し､治療を受ける側の目線に立ったホームページ作りを行いました｡ホームページ開設後もアンケートを行っており､ご指摘を受けたものの中で良いものは取り入れ､随時加筆修正しています｡
当院で治療を受ける方､治療を検討されている方はもちろんのこと､それ以外の､先天性心疾患に興味を持っておられる方々の参考になれば幸いです｡