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講座からのお知らせ

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右側開胸アプローチによる心房中隔欠損閉鎖手術について

右側開胸アプローチによる心房中隔欠損閉鎖手術について

 心房中隔欠損症という、左心房と右心房の間に穴が開いた先天性心疾患に対する手術は、人工心肺を使用して、心停止を行ってから、右心房を切開し、穴を閉鎖します。

 当科では従来まで、手術のアプローチとして、「皮膚小切開、胸骨部分切開」という、胸の中央に創をおく方法を行ってきました。しかしながら創部をより目立ちにくくするため、右側開胸アプローチにより手術を行う方法があります。小児科の先生方、患者さんやご家族のご要望もあり、当科では2019年より、必要な手術器具類や体制の準備を進めて参りました。このたび、2020年7月に右側開胸アプローチによる心房中隔欠損閉鎖手術の第1例目を行いました。「皮膚小切開、胸骨部分切開」の従来のやり方は、体重10~25kg位のお子さんが対象となりますが、この「右側開胸アプローチ」のやり方は、手術の最中に左の肺を押さえ込む必要があり、「分離肺換気」という特殊な人工呼吸を行いますので、体重は15~25kg位のお子さんが対象となります。

 ご希望される患者さんがおられましたら、是非当科外来へお問い合わせ下さい。「胸骨部分切開」と「右側開胸」、それぞれの特徴や、利点欠点などをお聞き頂き、選択して頂けたらと思います。

 患者さん、ご家族のご同意を得て、「島大病院ニュース」にも取り上げて頂きました。実際の創部の写真もありますので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。