講座からのお知らせ
高安動脈炎に下行大動脈の血栓閉塞を併発した1歳児の緊急手術に成功しました
非常に珍しい、心原性ショックによって発症した、1歳の高安動脈炎のお子さんの緊急手術に成功し、先日、各種報道機関(5/21 山陰中央新報や5/31 NHK「おはよう島根」など)に取り上げて頂きました。胸部下行大動脈の血栓閉塞による下半身血流循環不全からショックを来しており、緊急手術となりました。炎症による癒着が強く、また狭窄が非常に強く、かつ長い距離のため、胸骨正中切開および左第5肋間開胸を同時に行って、病変部位にアプローチして、人工血管置換術を行いました。
腹部臓器(肝臓や腎臓、腸など)のダメージが強く、全身状態の回復にかなりの日数を要しましたが、大きな合併症なく、5月半ばに元気に退院して貰うことが出来ました。劇症型心筋炎疑いで搬送されてきましたが、小児循環器の先生方に正確に診断して頂いたことが、成功の大きな要因かと考えています。
今回の成功例は「島大病院ニュース」にも取り上げて頂きました。ご興味のある方はこちらをご覧ください。